歴代最高の外皮【9999】を持つ冒険者。パーティーの盾役、タンク。
敵の注意を自分に集める『挑発』。状態異常にならない『健康体』。
その他、効果のわからない未知なるスキルを所有。
妹のマニシアを溺愛。老け顔のため、子どもの頃から無愛想に見られることが多い。
1パーティー離脱
どんな願いも叶えてくれるという『迷宮の秘宝』を手に入れ、妹の病を治すために、ルードは勇者達と共に迷宮攻略を進めていた。だが勇者の横暴により、突然パーティーを追い出されてしまう。仕方なくルードは妹の待つ故郷へ。しかし旅の途中、予期せぬ戦闘に巻き込まれ……。そこで出会ったのは、裸に布を纏っただけの美しい少女だった――。
2アバンシアへの帰還
久しぶりの故郷に心が休まるルード。しかしルナは緊張が解けない様子。その後、自宅に戻ると最愛の妹マニシアが手料理を用意し、兄の帰りを待っていてくれた。ややツンとした態度のマニシアだが、ルードはデレデレ。そしてルナは、兄妹との交流をきっかけに少しずつ心がほどけてきて――。
3未知の魔物
「自分の存在が、兄の未来を閉ざしているのではないだろうか?」不安を拭えないマニシアは、ルードとうまく接することができない。だがルナの励ましにより、ようやく兄と向き合おうと決意する。それから間もなくして、勇者パーティーの一人、聖女のニンがルード宅のドアを叩く――。
4わがまま
襲来したブラックウルフには、2つの魔石が埋め込まれていた。通常では起こらない事態に不安をおぼえるルード達。間を置かず、現れたのは凶暴なカメレオンコングの群れ。ルードは集まった冒険者達と力を合わせ、なんとかこの場を切り抜けるが。町の近くに『迷宮の入り口』が出現し――。
5夢へ
マニシアと町を救うため『アバンシア迷宮』の攻略を決めたルード。そこには人と同じように言葉を話す「意思を持つ守護者」がいるという。新たなメンバーと、リリアとリリィと共にルードは次々と襲いかかってくる魔物を倒し、迷宮の深部を目指す。やがて辿り着いた空間には、着物姿のマリウスが立っていて―
6迷宮の管理者
迷宮で手に入れた魔石により、不治の病の症状が軽減したマニシア。一方、仲間となったマリウスは、ルードに迷宮の管理者になってほしいと申し出てきた。断りたいルードだが、マリウスの強い要望により、しぶしぶ迷宮の管理室へ向かう。その後、2通の招待状がルードの元に届き――。
7ケイルドにて
宿泊施設にて、いきなり部屋に引っ張り込まれたルードは、リリィの姿にびっくり。その後、初めてリリアとリリィのつらい過去を知ることに。ルードは『ケイルド迷宮』の攻略を進めると同時に、前に立ち、指揮を執ることを決意したリリィを見守る。だがリリアは、妹の変化に複雑な様子。そして途中の階層にて、マリウスの正体を聞かされ――。
8リリアとリリィ
リリアはリリィの成長を喜ばしく思う反面、自分から離れていってしまうことに不安に感じていた。だがルードの助言により、いつも通りの前向きな気持ちを取り戻す。 その後、再び向かった『ケイルド迷宮』にて、進んだ先に現れたのは3つの水晶を操るダークスケルトン。特殊な攻撃を受けてしまったリリアは、過去のトラウマがフラッシュバックし――。
9アモン・スロース
最奥部にて舞い降りてきた少女アモンは魔王だった。扇子による猛烈な風魔法と、驚異的なスピードに翻弄される一行。しかしルードと仲間達は一致団結し、それぞれの力と、築き上げた信頼関係により、じわじわとアモンを追い込んでいく。すると竜巻のような風が巻き起こり、姿を現したのは――。
10異国のホムンクルス
魔石のおかげで元気になったマニシア。ひと安心のルードだが、そこに傷を負った1人の少女が助けを求めてやってきた。森に向かうと、隣国から逃げてきたというホムンクルス達と、戦闘型ホムンクルス達が剣を突き合わせていた。ルードはスキルと魔力を駆使し、戦闘型を撃破。その後、行き場のないホムンクルス達を保護することになるが――。
11魔物の襲撃
魔王グリードの存在を知ったルードは、迷宮にて『魔力の特訓』と『魔物相手による身体強化』を行っていた。その後、ホムンクルス達によって建設された公衆浴場が完成し、お風呂を満喫する一同。ホムンクルス達への偏見も解け、良いムードが漂う町。だがそこに、魔物の群衆が迫っているとの凶報が届き――。
12魔の力
最下層と思われる空間にいざなわれたルード達。待ち構えていたのはグリードだった。
己の研究のため、違法ホムンクルスを作り、利用し続けていたグリードに、怒りを隠せないメンバー。
その後、グリードの姿はみるみるうちに変化し、ルード達にとてつもない魔力が放たれる。
外皮を削られながらも、全力で立ち向かうルード達だが――。